トレイのシャーシのミッドプレーンの交換
注意: この保守作業は、キャビネットフレームからトレイシャーシを取り外し、交換する作業です。作業は 2 名で行なってください。トレイシャーシの重さは完全構成の場合、最大 41 kg (90 ポンド) になることがあります。
注: このステップでは、単なる一例として SP0 および array00 を使用します。
顧客に、ターゲットアレイへのすべてのデータをバックアップしてもらいます。
アレイに対するすべてのホストからの入出力を停止します。
この保守作業を始める前に、キャビネット確保機能を有効にします。
b) 保守作業の説明を入力します (トレイのシャーシの交換、など)。
c) 保守作業に予想される時間をプルダウンメニューから選択します。
d) 「予約」ボタンをクリックします。
e) 他のユーザーがログインすると、この保守作業は進行中であるという警告が表示されます。
NTC とのシリアル接続を確立します。
a) tip -9600 /dev/ttya or /dev/ttyb
b) login: rss
c) password: sun1rss
NTC プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) ntc0: connect local port_2
Local protocol emulation 1.0 - Local Switch: <^[>
b) Return キーを押します。
サービスプロセッサに対する sp0 コンソールログインプロンプトが表示されます。
a) sp0 console login: root
b) password: !root (possibly account specific)
SP プロンプトから、保守の準備をするアレイに telnet 接続します。
a) sp0# telnet array00
ログインプロンプトで次を入力します。
a) Login: root
b) Password: sun1
アレイのプロンプトで次のコマンドを実行して、アレイの状態を確認します。すべての FRU および構成情報を書き留めておいてください。
a) array00:/:<1>fru stat
b) array00:/:<2>vol list
c) array00:/:<3>vol stat
アレイのプロンプトで次のコマンドを実行して、アレイを停止します。
array00:/:<1>shutdown
Shutdown the system, are you sure? [N]: y
注: 停止は、ディスクドライブを停止し、コントローラカードの電源をオフにするだけです。
キャビネットの背面で、交換するトレイシャーシの電源および冷却ユニットの電源スイッチを押してオフ位置 (-) にします。
そのアレイを構成している他のすべてのトレイシャーシについても、電源および冷却ユニットの電源スイッチを押してオフ位置 (-) にします。
交換するトレイシャーシ内のすべての電源および冷却ユニットから電源ケーブルを取り外します。
停止するアレイを構成している他のトレイ内のすべての電源および冷却ユニットについても、電源ケーブルを取り外します。
交換するトレイの電源および冷却ユニット上のケーブルクリップから電源ケーブルを取り外します。
2 本のループまたはインターコネクトカードケーブルを取り外します。あらかじめ、ケーブルの位置を書き留めておいてください。
トレイにコントローラカードがある場合は、光ファイバケーブルを取り外します。
トレイにコントローラカードがある場合は、Ethernet ケーブルを取り外します。
電源および冷却ユニット上のケーブルクリップから光ファイバケーブルおよび Ethernet ケーブルを取り外します。
キャビネットのフレームにトレイシャーシのサイドレールを固定している 4 本のねじを取り外します。
キャビネットの正面から、トレイシャーシの各側面に取り付けられているトリムストリップを取り外します。
アレイ格納装置をキャビネットフレームに固定している 4 本のねじを取り外します。
キャビネットフレームからトレイを引き出す際は、2 人で作業を行なってください。またトレイは重いため、注意してください。
トレイを取り外したら、新しいシャーシに FRU を移し替える準備をします。
新しいシャーシへの FRU の移し替えの準備
ディスクドライブの移し替え
ディスクドライブを取り外すにあたっては、装着するスロットを間違えないよう、各ドライブにトレイ内のスロット位置を示すラベルを貼ります。
a) 重要: ドライブが適切なスロットに戻されない場合、データが失われることがあります。
b) ディスクドライブは、トレイの左側から順に 1 〜 14 の番号が付けられています。
ディスクドライブのラッチリリースを押し下げて、ドライブラッチハンドルを開きます。
ラッチハンドルを使用して、障害の発生したエンクロージャからディスクドライブを引き出します。
新しいエンクロージャで、ディスクドライブをレールの間に丁寧に挿入して、ミッドプレーンコネクタに装着されるまで押し込みます。
ドライブハンドルを押し込んで、ドライブをしっかりと固定します。ハンドルを押し込んでドライブが完全に挿入されると、クリック音がします。
残りのドライブを移動する場合は、1 〜 5 までのステップを繰り返します。
インターコネクトカードの移動
プラスの留めねじを緩めて、ラッチハンドルのロックを外します。
ラッチハンドルを引いて、インターコネクトカードをコネクタから開放し、アレイから取り外します。
a) 注意: インターコネクトカード上のラッチハンドルは、カードの底辺にあるギアにより動かされます。怪我をしないように、カードを取り外して、ラッチハンドルを開けたり閉じたりするときは、指をこのギアに近づけないようにします。
インターコネクトカードを、新しいエンクロージャのシャーシに完全に挿入します。ピンを曲げないように注意します。
新しいインターコネクトカードのラッチハンドルをつかんで押し込み、適切な位置にロックさせます。
留めねじを締めます。
残りのインターコネクトカードを移動する場合は、1 〜 5 までのステップを繰り返します。
コントローラカードの移し替え (必要な場合)
プラスの留めねじを緩めてラッチハンドルのロックを外します。
a) 背面から見ると、トレイ中央に装着されているコントローラカードを確認できます。
ラッチハンドルを引いてコントローラカードをコネクタから解放し、アレイから取り外します。
コントローラカードを、新しいエンクロージャのシャーシに完全に挿入します。ピンを曲げないように注意します。
新しいコントローラカードのラッチハンドルをつかんで押し込み、適切な位置にロックさせます。
留めねじを締めます。
電源および冷却ユニットの移し替え
プラスの留めねじを緩めて、電源および冷却ユニットのラッチハンドルのロックを外します。
a) トレイの背面に面して、電源および冷却ユニット 1 は左側に、2 は右側にあります。
ラッチハンドルを引き上げて、電源および冷却ユニットをコネクタから外します。電源および冷却ユニットをアレイからまっすぐに引き出します。
新しいエンクロージャで、ラッチハンドルがシャーシに触れるまで、新しい電源および冷却ユニットをアレイに挿入します。
ラッチハンドルを押し下げて、電源および冷却ユニットを固定します。
留めねじを締めます。
残りの電源および冷却ユニットを移動する場合は、1 〜 5 までのステップを繰り返します。
トレイのサイドレールの移し替え
障害の発生したエンクロージャから、2 本のサイドレールを固定している 8 本のねじを取り外します。
この 8 本のねじを使用して、2 本のサイドレールを新しいエンクロージャに固定します。
新しいトレイの取り付け
キャビネットの正面から、キャビネットフレーム内のレールの位置にトレイシャーシのレールを合わせて、トレイシャーシをキャビネットに差し込みます。
キャビネットフレームの前面にトレイシャーシを固定する 4 本のねじを取り付けます。
装飾パネルをキャビネットフレームに取り付けます。
背面から、キャビネットフレームの背面にトレイシャーシのサイドレールを固定する 4 本のねじを挿入して締めます。
2 本のインターコネクトカードケーブルを適切な位置に差し込みます。
Ethernet ケーブルをコントローラカードに接続します (該当する場合)。
光ファイバケーブルをコントローラカードに接続します (該当する場合)。
アレイ内のすべてのトレイの電源ケーブルおよび冷却ユニットケーブルを取り付けます。
注: 電源ケーブルを接続する前に、電源スイッチがオフ位置 (-) であることを確認します。
アレイ内のすべてのトレイの電源および冷却ユニットの電源スイッチをオンにします。
新しいトレイの構成
NTC とのシリアル接続を確立します。
a) tip -9600 /dev/ttya or /dev/ttyb
b) login: rss
c) password: sun1rss
NTC プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) ntc0: connect local port_2
Local protocol emulation 1.0 - Local Switch: <^[>
b) Return キーを押します。
サービスプロセッサに対する sp0 コンソールログインプロンプトが表示されます。
a) sp0 console login: root
b) password: !root (possibly account specific)
SP プロンプトから、保守の準備をするアレイに telnet 接続します。
a) sp0# telnet array00
ログインプロンプトで次を入力します。
a) Login: root
b) Password: sun1
アレイのプロンプトで次のコマンドを実行して、アレイの状態を確認します。すべての FRU および構成情報を書き留めておいてください。
a) array00:/:<1>fru stat
b) array00:/:<2>vol list
c) array00:/:<3>vol stat
新しいトレイに対する新しい資産を作成する必要があります (新しい資産を生成)。
a) 「資産の保守」画面の下部にある「新しい資産を生成」ボタンをクリックします。
b) 「新しい資産を生成」が完了したら、画面下部にある「新しい資産の保存」ボタンをクリックします。
この保守作業が完了したら、すべてのアラームを削除する必要があります (アラームを削除)。
a) すべてのアラームを選択するには、画面の左側の「チェックマーク」ボックスを選択します。
b) 「削除」ボタンを選択し、すべてのアラームを削除します。
注: 他のすべての監視アプリケーションから、すべての関連付けられたアラームを削除してください。
キャビネット確保機能を無効にします。
b) 「予約解除」ボタンをクリックします。