DSP シャーシおよびミッドプレーンの交換
注意: この保守作業は、キャビネットフレームから DSP シャーシを取り外し、交換する作業です。作業は 2 名で行なってください。DSP シャーシの重さは完全構成の場合、最大 43 kg (100 ポンド) になることがあります。
サブシステムに対するすべてのホストからの入出力を停止します。
NTC とのシリアル接続を確立します。
a) tip -9600 /dev/ttya or /dev/ttyb
b) login: rss
c) password: sun1rss
NTC プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) ntc0: connect local port_3
Local protocol emulation 1.0 - Local Switch: <^[>
b) Return キーを押します。
ユーザー名のプロンプトで次を入力し、DSP にログインします。
a) Username: root
b) Password: sun1
DSP のプロンプトで次のコマンドを実行して、DSP の状態を確認します。すべての構成情報を書き留めておいてください。
a) dsp00# show chassis
b) dsp00# show disks
c) dsp00# show volumes
d) dsp00# show fc-servers
PCMIC カードの内容が誤って壊れるのを防ぐには、DSP プロンプトで次のコマンドを実行し、マスター MIC カードから PCIMIC カードを取り外します。
a) dsp00# pumount a:
Drive 'A': successfully unmounted.
OK to remove PC Card from socket.
キャビネットの背面から、サービスプロセッサと入出力パネルの右側にある 3 つの脱落防止機構付き留め具を緩めて外し、パネルを開きます。
PCMIC カードは、シャーシの背面の MIC カードの右側にあります。
PCMIC カードの左側の取り外しボタンを押し下げてカードを解放します。
a) マウント解除されたカードの動作 LED が消灯します。
カードをスライドさせてスロットから外し、MIC カードから完全に取り外します。
a) 取り外した PCMIC カードに、どの MIC カードに装着されていたのかを示す印を付けておきます。
スレーブ MIC カードから PCMIC カードを取り外すには、DSP プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) dsp00# ^[ (Control キー + 左角括弧)
ntc0: プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) ntc0: disconnect all
続けて NTC プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) ntc0: connect local port_4
Local protocol emulation 1.0 - Local Switch: <^[>
b) Control + d (^d) キーシーケンスを使用します。
c) Return キーを押して MIC SLV-!> プロンプトに接続します。
MIC SLV-!> プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) MIC SLV-!> . (ピリオドを押して Return キーを押す)
a) MIC SLV-!> . (m キーを押して Return キーを押す)
MIC SLV> プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) MIC SLV> pumount a:
Drive 'A': successfully unmounted.
OK to remove PC Card from socket.
PCMIC カードの左側の取り外しボタンを押し下げてカードを解放します。
a) マウント解除されたカードの動作 LED が消灯します。
カードをスライドさせてスロットから外し、MIC カードから完全に取り外します。
a) 取り外した PCMIC カードに、どの MIC カードに装着されていたのかを示す印を付けておきます。
次のコマンドを実行することによって DSP プロンプトに戻ります。
a) MIC SLV> ^[ (Control キー + 左角括弧)
b) ntc0: disconnect all
c) ntc0: connect local port_3
Local protocol emulation 1.0 - Local Switch: <\1B>.
d) Return キーを押します。
dsp00#
キャビネットの背面で、両方の電源装置から電源コードを取り外します。
次のケーブルを取り外します。
a) すべてのケーブルにラベルが付いていることを確認してください。
b) MIC カードから Ethernet ケーブルを取り外します。
c) MIC カードからコンソールケーブルを取り外します。
d) SIO カードからファイバケーブルを取り外します。
キャビネットフレームに DSP のレールを固定している 4 本のねじ (1 本のレールに 2 本) を取り外します。
キャビネットの正面で、DSP の両側にある 4 つの装飾パネルを取り外します。
DSP が取り外せるよう、DSP の下にあるフィラーパネルを取り外します。
キャビネットフレームに DSP のシャーシを固定している 8 本のねじ (1 つの側に 4 本) を取り外します。
キャビネットから DSP シャーシを引き出す際は、2 人で作業を行なってください。またシャーシは重いため、注意してください。
シャーシを取り外したら、新しいシャーシに FRU を移し替える準備をします。
新しいシャーシへの FRU の移し替えの準備
MIC カードの移し替え
元のシャーシの背面板の両側に 1 つずつある、MIC カードの脱落防止機構付きねじを緩めます。ねじを緩めるにはプラスのねじ回しが必要です。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを外側に完全に引いて、シャーシのミッドプレーンからカードを解放します。
カードをスライドさせてスロットから外し、シャーシから完全に取り外します。
新しいシャーシでロックハンドルとイジェクターハンドルが完全に開いていることを確認して、MIC カードを挿し込みます。カードをスライドさせて、シャーシのミッドプレーンに接続するまで押し込んでください。カードの端にあるア配列ピンをシャーシの調整穴の位置に合わせます。ピンを曲げないように注意します。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを押し込んで、MIC カードを固定します。カード面が、シャーシの隣接するカードと同一平面になるようにしてください。
カード面板の脱落防止機構付きねじを締めてカードを固定します。
取り外していた対応する PCMIC カードをスロット 1 (下のスロット) に完全に挿入します。
a) PCMIC カードがスロットに正しく収まらなくても、無理に押し込まないでください。カードを無理に押し込むと、カードやスロットを破損することがあります。入りにくい場合は、カードをいったんスロットから取り外して、再度差し込んでみてください。
PCMIC カードが完全に挿入されると、隣接した取り出しボタンが外向きの位置になります。
1 〜 8 までのステップを繰り返して、残りの MIC カードを移し替えます。
SIO カードの移し替え
元のシャーシの背面板の両側面に 1 つずつある、SIO カードの脱落防止機構付きねじを緩めます。ねじを緩めるにはプラスのねじ回しが必要です。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを外側に完全に引いて、シャーシのミッドプレーンからカードを解放します。
カードをスライドさせてスロットから外し、シャーシから完全に取り外します。
新しいシャーシでロックハンドルとイジェクターハンドルが完全に開いていることを確認して、SIO カードを挿し込みます。カードをスライドさせて、シャーシのミッドプレーンに接続するまで押し込んでください。カードの端にあるア配列ピンをシャーシの調整穴の位置に合わせます。ピンを曲げないように注意します。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを押し込んで、SIO カードを固定します。カード面が、シャーシの隣接するカードと同一平面になるようにしてください。
カード面板の脱落防止機構付きねじを締めてカードを固定します。
1 〜 6 までのステップを繰り返して、残りの SIO カードを移し替えます。
SIO ブランクカードの移し替え (必要な場合)
元のシャーシの背面板の両側面に 1 つずつある、SIO ブランクカードの脱落防止機構付きねじを緩めます。ねじを緩めるにはプラスのねじ回しが必要です。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを外側に完全に引いて、ブランクカードを解放します。
カードをスライドさせてスロットから外し、シャーシから完全に取り外します。ブランクカードの長さは、SIO カードよりかなり短いです。
新しいシャーシでロックハンドルとイジェクターハンドルが完全に開いていることを確認して、ブランクカードを挿し込みます。ブランクカードの端にある配列ピンをシャーシの調整穴の位置に合わせます。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを押し込んで、ブランクカードを固定します。ブランクカード面が、シャーシの隣接するカードと同一平面になるようにしてください。
カード面板の脱落防止機構付きねじを締めてブランクカードを固定します。
1 〜 6 までのステップを繰り返して、残りのブランクカードを移し替えます。
電源装置の移し替え
元のシャーシの背面の電源装置の正面に 2 本ある脱落防止機構付きねじを緩めます。 ねじを緩めるにはプラスのねじ回しが必要です。
電源ラッチハンドルを引き下ろして、シャーシから外します。
電源装置を手前にスライドして、シャーシから完全に取り外します。
新しいシャーシで、ラッチハンドルがシャーシに触れるまで、電源装置を差し込みます。
ラッチハンドルを押し上げて、ロックさせます。
カード面板の脱落防止機構付きねじを締めて電源装置を固定します。
1 〜 6 までのステップを繰り返して、残りのブランクカードを移し替えます。
SFC カードの移し替え
元のシャーシの正面板の左側に 1 つある、SFC カードの脱落防止機構付きねじを緩めます。ねじを緩めるにはプラスのねじ回しが必要です。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを外側に完全に引いて、シャーシのミッドプレーンからカードを解放します。
カードをスライドさせてスロットから外し、シャーシから完全に取り外します。
新しいシャーシでロックハンドルとイジェクターハンドルが完全に開いていることを確認して、SFC カードを挿し込みます。カードをスライドさせて、シャーシのミッドプレーンに接続するまで押し込んでください。カードの端にあるア配列ピンをシャーシの調整穴の位置に合わせます。ピンを曲げないように注意します。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを押し込んで、SFC カードを固定します。カード面が、シャーシの隣接するカードと同一平面になるようにしてください。
カード面板の脱落防止機構付きねじを締めてカードを固定します。
1 〜 6 までのステップを繰り返して、残りの SFC カードを移し替えます。
SRC カードの移し替え
元のシャーシの正面板の左側に 1 つある、SRC カードの脱落防止機構付きねじを緩めます。ねじを緩めるにはプラスのねじ回しが必要です。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを外側に完全に引いて、シャーシのミッドプレーンからカードを解放します。
カードをスライドさせてスロットから外し、シャーシから完全に取り外します。
新しいシャーシでロックハンドルとイジェクターハンドルが完全に開いていることを確認して、SRC カードを挿し込みます。カードをスライドさせて、シャーシのミッドプレーンに接続するまで押し込んでください。カードの端にあるア配列ピンをシャーシの調整穴の位置に合わせます。ピンを曲げないように注意します。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを押し込んで、SRC カードを固定します。カード面が、シャーシの隣接するカードと同一平面になるようにしてください。
カード面板の脱落防止機構付きねじを締めてカードを固定します。
1 〜 6 までのステップを繰り返して、残りの SRC カードを移し替えます。
SRC ブランクカードの移し替え (必要な場合)
元のシャーシの正面板の左側に 1 つある、SRC ブランクカードの脱落防止機構付きねじを緩めます。ねじを緩めるにはプラスのねじ回しが必要です。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを外側に完全に引いて、ブランクカードを解放します。
カードをスライドさせてスロットから外し、シャーシから完全に取り外します。ブランクカードの長さは、SRC カードよりかなり短いです。
新しいシャーシでロックハンドルとイジェクターハンドルが完全に開いていることを確認して、ブランクカードを挿し込みます。ブランクカードの端にある配列ピンをシャーシの調整穴の位置に合わせます。
ロックハンドルとイジェクターハンドルを押し込んで、ブランクカードを固定します。ブランクカード面が、シャーシの隣接するカードと同一平面になるようにしてください。
カード面板の脱落防止機構付きねじを締めてブランクカードを固定します。
1 〜 6 までのステップを繰り返して、残りのブランクカードを移し替えます。
ファントレイ部品の移し替え
元のシャーシの正面で、ファントレイ部品を固定している脱落防止機構付きねじを緩めます。このねじを緩める際は、キャビネットの他の箇所で使用するものより幅の狭いプラスのねじ回しが必要です。
ファントレイ部品正面のハンドルを持って、シャーシから完全に取り外す前にスロットからファン部品を途中まで引き出した状態で、どちらのファンも回転していないことを確認します。
警告: ファンがまだ回転している場合は、ファントレイ部品に指を入れないよう注意してください。
新しいシャーシのシャーシのミッドプレーンに接続されるまで、新しいファントレイ部品を差し込みます。
脱落防止機構付きねじを締めて、ファントレイ部品を固定します。
シャーシのサイドレールの移し替え
元のシャーシの 2 本のサイドレールを固定している 24 本のねじ (サイドレール 1 つに 12 本) を取り外します。
この 24 本のねじを使用して、2 本のサイドレールを新しいシャーシに固定します。
新しいシャーシの取り付け
キャビネットの正面から、シャーシのレールをキャビネット内のレールの位置に合わせ、シャーシをキャビネット内に滑り込ませます。
キャビネットフレームの正面に DSP シャーシを固定する 8 本のねじを元通りに取り付けます。
DSP の下にフィラーパネルを元通りに取り付けます。
DSP の両側に 4 つの装飾パネルを元通りに取り付けます。
キャビネットの背面から、4 本のレールねじを取り付けて、キャビネットフレームにシャーシを固定します。
次のケーブルを元通りに取り付けます。
a) MIC カードに Ethernet ケーブルを差し込みます。
b) MIC カードにコンソールケーブルを差し込みます。
c) SIO カードにファイバケーブルを差し込みます。
d) すべてのケーブル結びを元通りに取り付けます。
必要に応じて、NTC とのシリアル接続を再確立し、再起動を監視します。
a) tip -9600 /dev/ttya or /dev/ttyb
b) login: rss
c) password: sun1rss
NTC プロンプトで次のコマンドを実行します。
a) ntc0: connect local port_3
Local protocol emulation 1.0 - Local Switch: <^[>
b) Return キーを押します。
電源装置に電源ケーブルを接続して、DSP の電源を回復します。
DSP が再起動するのに最大 10 分ほどかかります。お待ちください。
サービスプロセッサと入出力パネルを閉じて、3 つの脱落防止機構付き留め具を締めます。
ユーザー名のプロンプトで次を入力し、DSP にログインします。
a) Username: root
b) Password: sun1
DSP のプロンプトで次のコマンドを実行して、DSP の状態および構成を確認します。
a) dsp00# show chassis
b) dsp00# show disks
c) dsp00# show volumes
d) dsp00# show fc-servers
新しい資産を作成する必要があります (新しい資産を生成)。
a) 「資産の保守」画面の下部にある「新しい資産を生成」ボタンをクリックします。
b) 「新しい資産を生成」が完了したら、画面下部にある「新しい資産の保存」ボタンをクリックします。
この保守作業が完了したら、すべてのアラームを削除する必要があります (アラームを削除)。
a) すべてのアラームを選択するには、画面の左側の「チェックマーク」ボックスを選択します。
b) 「削除」ボタンを選択し、すべてのアラームを削除します。
注: 他のすべての監視アプリケーションから、すべての関連付けられたアラームを削除してください。
顧客にサブシステムを返却します。